ぽっきーでケロギロのつづきですが、これだけでも大丈夫です。
続きものとして見る場合にはこのページは2ページめになります(全三話)。





ケロロが俺にしてきたのは、どうやら「ポッキーゲーム」と言うらしい。
二人ひと組になって両端から一本の棒菓子を食べあうそうだ。このゲーム、単純に思えて実は結構厄介だ。
殆どのペアがクリアする前に挫折する。かという俺もこのゲームにクリアできる自信はない。
クリア条件はただ一つ。それは・・・
「ギロロ?なにやってるの?」
「な、夏美!」
俺に声を掛けてきたのは日向夏美。若いながらもこの星の屈強な女戦士だ。
いつのまにか『チュウガッコウ』という訓練所から帰ってきたのだろう。
「そんなところで突っ立てないで、こっちで一緒におやつでも食べない?」
い…一緒にだと!?夏美と一緒に…。しばし俺の思考回路がショートしてしまった。どうにも俺は夏美に弱い。
ふと、夏美の手元に視線をむけた。何やら見覚えのある茶色くて細いソレに、自分の呼吸が速くなるのが分かった。
先程ケロロが自分にしてこようとしたゲームの内容が頭の中で自動再生される。
「ん?どうしたのギロロ。」
夏美がソレを自分の口に運び、くわえたまま俺に問いかけてきた。


「ギロロも食べる?」





「ふぎゃあああああああああああああ!!!!」
俺は無我夢中でその場から逃げ出した。夏美は俺に普通に菓子を勧めてきただけだ。
今思うと本当に情けない。そして、この勘違いが俺に悲劇をもたらすことになろうとは…。




ぽっきーでクルギロ