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「ぎーろーろ!」
隊長であるケロロが持ってきたのは、何の変哲も無いただの菓子だった。
この星でつくられた、細い棒状のチョコレート菓子。
見せたいものがあると言われ、てっきり新しい侵略兵器か何かかと思っていた俺の頭に血が昇り始めた。
「キサマ!こんなもののために俺をっうぐ?!」
いきなり菓子を口に入れられ、危うくむせてしまうところだった。
「怒らない怒らない!甘いものを食べて落ち着くであります!」
「…糖分の取り過ぎは、キレやすくさせると言うぞ。」
収まりきらない怒りを菓子にぶつけ、ガリボリと音を立てて噛み砕く。甘い。
「へー。知らなかったであります。ギロロは我輩の次に物知りでありますなぁ。」
「お前の次にとはなんだ。」
言い返すとケロロが箱から菓子を一本取り出して言った。
「だってギロロ、これから我輩がやろうとしてること知らないと思うよ。チョコ付いている方と付いていない方どっちがいい?」
「どっちでもいっしょだろ!むがぅ」
また突っ込まれた。しかし、俺はケロロにキレるより先に信じられない光景を目の当たりにした。
俺がくわえている棒菓子の反対側を、ケロロがくわえている。一体なんだこれは。

反対側からケロロが菓子を食べ始めるから、俺とケロロの距離がどんどん近くなってくる。
楽しそうな奴とは反対に、俺は…。気づいたらケロロを殴っていた。




一応、全三話の続きものです。続きものとして見るにはここが最初の話ですが、次はケロギロではありません。
続きを見なくても全く問題なしです!
続きは→ぽっきーで夏ギロ 最後→ぽっきーでクルギロ